2016年 02月 19日
甘和茶(かむうぉーちゃー) |
数日前から風邪をひいてしまい、そろそろ治ってはきたのですが、

そういえば・・「風邪のときに飲む漢方茶」を少し前に
香港のおみやげにいただいていたことを思い出しました。
風邪をひき始めた時にすぐ思い出すべきでしたが・・。
説明書を兼ねた紙に包まれたマッチ箱くらいの小さな箱はちょっと神秘的でもあり、開けるのにわくわくしました。
包みを開いてみると、こんなかわいらしいレトロな雰囲気の赤い箱が出てきて、普洱茶(ぽうれいちゃー。プーアール茶)のような黒っぽい茶葉がぎっしりと詰め込まれていました。
送り主の友人によると「口が横に開く苦さ」とか「甘いもので口をどうにかしたくなるような苦さ」ということらしいですし、また別の友人によると「一度飲んだら二度と飲みたくないので、風邪をひかないようにしようと心に誓うことができる」というなかなか「素晴らしいお茶」のようなので、覚悟して煎じてみました。

煎じてみると、何やら懐かしい香りが漂います。そう、香港の街角にある涼茶舗(りょんちゃーぽう。漢方茶を店先に並べてすぐに飲めるように売っている店)を通りがかると香ってくるあの匂いです。
どうやら、この「甘和茶」は昔から各家庭に必ず常備しているようなポピュラーなお茶で、体調がすぐれない時や風邪のひき始めに飲む「薬代わり」のお茶らしいのでした。
苦いは苦いけれど、覚悟していたので、こういうものかな、と思いながら飲むことができました。

説明書を読むと、必ずしも「風邪薬」としてだけでなく、「夏にはお茶として飲めば喉の渇きを止める効果があり」「身体の熱を冷ます効果があり」「旅行の時にも携帯するとよい」「酔い覚ましにもよい」などといった効能が書かれています。
また、含まれる成分は28種類もあり、その割合をずいぶんと細かい数字で表していることに少し驚きました。
「風邪薬」と聞くと、症状が出た時だけに飲むもの、という観念がありましたが、中華圏では生薬を使うことは日常的なこととして位置づけられていて、「風邪のときは薬として効果がある」「風邪でないときは、体調を整える」というように、病気のときとそうでない時を明確に区別していないことが改めて新鮮に感じられました。
「病気でなければ飲むべきではない」西洋の薬との大きな違いをあらためて認識したのでした。

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そういえば・・「風邪のときに飲む漢方茶」を少し前に
香港のおみやげにいただいていたことを思い出しました。
風邪をひき始めた時にすぐ思い出すべきでしたが・・。
説明書を兼ねた紙に包まれたマッチ箱くらいの小さな箱はちょっと神秘的でもあり、開けるのにわくわくしました。
包みを開いてみると、こんなかわいらしいレトロな雰囲気の赤い箱が出てきて、普洱茶(ぽうれいちゃー。プーアール茶)のような黒っぽい茶葉がぎっしりと詰め込まれていました。
送り主の友人によると「口が横に開く苦さ」とか「甘いもので口をどうにかしたくなるような苦さ」ということらしいですし、また別の友人によると「一度飲んだら二度と飲みたくないので、風邪をひかないようにしようと心に誓うことができる」というなかなか「素晴らしいお茶」のようなので、覚悟して煎じてみました。

煎じてみると、何やら懐かしい香りが漂います。そう、香港の街角にある涼茶舗(りょんちゃーぽう。漢方茶を店先に並べてすぐに飲めるように売っている店)を通りがかると香ってくるあの匂いです。
どうやら、この「甘和茶」は昔から各家庭に必ず常備しているようなポピュラーなお茶で、体調がすぐれない時や風邪のひき始めに飲む「薬代わり」のお茶らしいのでした。
苦いは苦いけれど、覚悟していたので、こういうものかな、と思いながら飲むことができました。

説明書を読むと、必ずしも「風邪薬」としてだけでなく、「夏にはお茶として飲めば喉の渇きを止める効果があり」「身体の熱を冷ます効果があり」「旅行の時にも携帯するとよい」「酔い覚ましにもよい」などといった効能が書かれています。
また、含まれる成分は28種類もあり、その割合をずいぶんと細かい数字で表していることに少し驚きました。
「風邪薬」と聞くと、症状が出た時だけに飲むもの、という観念がありましたが、中華圏では生薬を使うことは日常的なこととして位置づけられていて、「風邪のときは薬として効果がある」「風邪でないときは、体調を整える」というように、病気のときとそうでない時を明確に区別していないことが改めて新鮮に感じられました。
「病気でなければ飲むべきではない」西洋の薬との大きな違いをあらためて認識したのでした。

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by chaboka
| 2016-02-19 15:16
| 番外編